『ビットコイン』って、送金にはどれくらい手数料がかかるの?
上記のような疑問を持つ方もいるでしょう。ビットコインの送金手数料は、取引所ごとに大きく異なります。
本記事では従来の銀行を例に出しながら、主要な仮想通貨の取引所でビットコインの送金手数料がどれくらいかかるのか比較して解説いたします。
ビットコインの送金手数料がお得だといえる理由
『ビットコイン』は仮想通貨の代表的な存在です。元来、ビットコインは決済システムとして発展したため、送金が非常に簡単なこともメリットの一つとしてよく挙げられます。
特に日本の銀行から海外の銀行への送金する時などと比較すると、ビットコインのメリットが際立ちます。
というのも一般的な国際送金では、それぞれの銀行確認等の業務や時差のせいで、手数料も時間も非常にかかります。しかし、ビットコインはいわばインターネット上に存在するボーダーレスな通貨であるため、環境さえあれば場所も時間も問いません。
ビットコインは例えるなら、世界で共通の銀行のようなイメージを持っていただいてくといいでしょう。
『銀行』と『ビットコイン』の手数料比較

それでは、実際に従来の送金とはどのくらいの金額が異なるのか、銀行での送金と比較して解説します。
なお、手数料の比較のために、3つのパターンでそれぞれ10万円を他行宛に送金すると想定します。
銀行の送金:日本→日本(他行宛の送金)
都市銀行:窓口880円、ATMキャッシュカード550円(みずほ銀行等)
ネット銀行:258円(楽天銀行)
銀行の送金:日本→海外
都市銀行:8,500円(みずほ、登録先に限る)
ネット銀行:4,750円(楽天銀行シミュレーション)
国際送金だと、一気に値段が高くなりますね
ビットコインの送金:日本→海外
国・国籍関係なく、無料~数百円。
上記のとおり、特に海外送金と比較すると、ビットコインが圧倒的に安いとことがわかります。
『国内各取引所』のビットコイン(BTC)の送金手数料を比較

主要な国内の取引所を4つピックアップして、送金手数料を比較しました。参考までに、価格は日々変動しますが、1BTCを100万円として仮定した場合に、日本円でいくらになるかを記載しています。
また、手数料はキャンペーンなど随時改正があることもあるので、最新情報は各取引所のホームページでご確認ください。
bitFlyer(ビットフライヤー)
0.0004 BTC(400円)
coincheck(コインチェック)
0.0005 BTC(500円)
※コインチェックユーザ間の送金やり取りは無料
GMOコイン
無料
※手数料は取引所が負担
Zaif(ザイフ)
0.0001BTC以上選択可(0.0006BTC以上推奨)
(100円以上選択可能、500円以上推奨)
こちらは送金手数料を自分で選ぶことができますが、あまりにも相場よりも安い値段を選ぶと、送金までに時間がかかる場合があります
ビットコイン送金と手数料の関係とは?
ビットコインの世界では、一定の時間ごとに取引をまとめて記録することで送金が完了しています(その都度処理されるというわけではない)。
このまとまった記録のことを「ブロック」と呼んでいます。そして、このブロックを承認する作業をする人たちのことを『マイナー』と呼びます。ビットコインの送金は、マイナーが承認したブロックに格納された取引から順次送金が完了する仕組みになっています。
また、この送金をする際にはマイナーに手数料を支払いますが、より多くの手数料を支払われた取引から処理される仕組みになっています。(取引所の多くは手数料があらかじめ指定していることが多いですが、Zaifのように利用者自身が設定することもあります。)
しかし、現在この「ブロック」の容量の限界に近づくほどに取引が増えているため、取引が混雑している時などにあまりに安い手数料を指定するとなかなか取引が承認されず、送金が完了しないということがあります。
ビットコイン(BTC)の送金方法を簡単に解説

ビットコインの送金方法は、とてもシンプルです。
- 送金先のアドレスを記入
- 送金額を指定する
- 取引を実行する(送金する)
取引の承認は通常数分程度で、長くても10分ほどです。これで、24時間365日送金でき、銀行よりも手数料が安いビットコインが送金できてしまいます。
ビットコイン(BTC)の送金に必要なものとは?
では、ビットコインの送金に必要なものは、何があるのでしょうか?
- 送金先のビットコインアドレス
- 送金するビットコイン
- 送金手数料(保有しているビットコインから差し引かれる)
これのみです。
ビットコインには、銀行口座のようにビットコインを保管しておくための『ウォレット』というものがあり、そこから送金を行います。
ビットコインのセキュリティは安全?
ビットコインのメリットについて述べてきましたが、銀行の送金に比べて、暗号番号やワンタイムパスワードがなく、あまりに手軽におこなえてしまうため不安になる方がいるかもしれません。
ビットコインのセキュリティは、秘密鍵と公開鍵という二つのカギを使って行われています。もちろん、通信自体も暗号化されているので安心して使うことができます。
加えて、保有するビットコインを守る対策として、ビットコイン取引時のセキュリティの2段階認証を設定することも可能です。
またビットコインはオンライン上のウォレットから、インターネットから完全に断絶されたオフライン状態のウォレットにビットコインを移しておくことにより、物理的なハッキングや取引所閉鎖などのリスクから、ビットコイン自体を安全に守ることができます。
高度なセキュリティ技術に守られているビットコインですが、実際の通貨と同様に所有者であるユーザーも自分の資産を守る方法を知っておく必要があるでしょう。
まとめ

ビットコインという開かれた市場があるため、銀行や国といった国境の概念がなくなる世界に近づいています。
世界中どこにいても、時差や国を気にすることなく、お金のやりとりができます。まさに世界共通通貨=ビットコインになるかもしれませんね。